事前課題-黄 琼仪
こんにちは
黄 じゅん儀です。
事前課題の報告をさせて頂きます。
実は筑波組の二人はなんと調査対象が被ってしまいました!(笑) まったく相談なしでこういう結果になったのですが、被ったって判明した時、一瞬焦りました(笑)重複なものもあってすみませんが、どうか発表させてください。
プロジェクト名:「タブロイド」
01 概要について
かつて『夕刊フジ』というタブロイド版が刷られていた工場が、オフィス、スタジオ、ギャラリー、ショップなどのコンプレックスにコンバージョンするプロジェクトです。
02 周辺について
広域写真(http://www.tabloid-tcd.com/accessより)
敷地の特徴:
首都高の向かい側へと信号を渡るためによく通る場所なので、敷地の正面を多くの人が通りぬけます。
首都高の下の倉庫や工場群の真ん中にあります。
周辺に高速の下で眠っている倉庫たくさんあります。しかし、「タブロイド」の誕生によって、今使われていない東京のストックはいつか認識されるかもしれません。
03 プロジェクト基本データ
竣工年 1970年/南側,1986年/北側
リノベーション竣工年 2009年
用途地域:準工業地域;その他 防火地域
規模:RC造地下1階、地上4階建て
建築面積:1314.36㎡
延床面積:4380.64㎡
建ぺ率 60%
容積率 400%
用途 事務所・スポーツクラブ・写真館・画廊・店舗・喫茶店
駐車場 月極2台 共用3台
自転車置き場 有
設計事務所: OpenA
施工 北野建設株式会社
所有者 株式会社産業経済新聞社
貸主 株式会社リビタ
04 BEFORE-AFTER
外観
(http://www.tabloid-tcd.com/blogより)
内部
天井高が約15メートルの大空間、巨大な吹抜は倉庫にすら向かないといわれたこともあるそうですが、現在様々のイベントとして使われています。
(http://www.tabloid-tcd.com/blogより)
05 設計手法
かつて紙媒体のメディアが生産されていたというコンテンツに誘発され、新しいメディア(さまざまな実験的なイベントやインスタレイション)を生産する場所として生まれ変わります。
また、東京で働く新しいモデルが提示されています。オフィス、ショップ、スタジオ、カフェ、さまざまなコンテンツや職種の境界を曖昧にすることで、新しい仕事やクリエイションを作るというコンセプトです。
06 プログラム
HPの画像を元に各街の平面を作成してみました。
オフィスの天井の一番3.8mもあるそうですが、一方、通路の天井は低く、設備などが吹き出しています。
07 導線
以前、正面に車と歩行者の導線が混在していましたが、新しい提案では車が裏に移動しました。その代わりに、歩行者がよく行き来する正面に、大きいテラスやガラス張りが設置されていて、人々の流れを引き込もうとしています。
08 照明
(http://www.tabloid-tcd.com/blogより)
倉庫街と思われないくらい賑やかなフロンテージです。
たまたまですが、なぜ二人も「タブロイド」に惹かれたのか考えさせられました。(笑)
単なる解体したり、マンションやオフィスに建て替えるという手法ではなく、印刷工場というコンテンツに誘発されたコンバージョンのやり方に私は魅力を感じたと思います。
また、「タブロイド」というコンバージョンのプロジェクトは建築改修だけではありません。建築のデザインから運営方法やブランディング総括に行われたというコンバージョンの形式も私は面白いと思いました。
もしかしたら、これから単なる建築をつくるだけでもう足りていないのかもしれません。ある建築をどういう形で運営するか という仕組みも考える必要があります。それに合わせた建築の提案が将来ますます求められるのではないかと「タブロイド」を分析して思いました。
以上です。